早稲田大学の「杉原千畝講演会」延期に思う

とても残念なニュースですが、昨今の状況を見るに仕方ない…と思います。今回はいつもお送りしているような国際政治分析ではなく、私の個人的経験をお話しします。
東野 篤子 2026.03.30
誰でも

今朝、大変残念に思ったニュースはこちら。

記事一部抜粋:

「杉原を研究する名城大の稲葉千晴教授は「杉原について講演をすることが親イスラエルと見なされてしまう状況がある。警備などで万が一のことがあってはいけないと考えたのではないか。文化的な話が国際政治にすり替えられてしまうのは悲しい」と話している。」

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何重にも残念なニュースです。杉原千畝がユダヤ人に命のビザを発給したことが、イスラエルが現在行っている国際法違反の対イラン攻撃となにも関係のないことは自明です。また、早稲田大学は小森宏美教授の長年の研究の成果もあり、日本におけるバルト諸国研究のひとつの拠点にもなっており、日本・バルト関係の観点からも今回のイベントは重要だったはずでした。

延期は大変遺憾だと思うのですが、昨今では研究者やその所属組織が「親イスラエル」と見なされると本当に何をされるか分からないので、この慎重な措置はやむを得ないと思います。

私自身も、ある番組で行った発言に例示として「イスラエル」を挙げたことで、「この人は親イスラエル、虐殺支持者だ」とSNSに書かれ(私の発言はイスラエルに共感するものでも、ましてやガザの虐殺を容認するものでもありませんでした)、複数の著名人がその投稿の拡散に加担したこともあり、脅迫を受けたことがあります。

その投稿者には法的措置を執らせていただきました。将来的には拡散に加担した著名人に対しても、法的措置を考えています。

ただ、法的措置以前に、そういう煽りや歪曲をまともに受け取った人間により、講演者や大学が危害を加えられては取り返しがつきませんので、今回の早稲田大学の措置はやむを得ない、と個人的経験からは思います。

こうした研究発信や講演会が、まったく脈絡のない言いがかりに邪魔されずに行うことが出来るよう、願わずにはいられません。

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