エビアンサミットが「予想外」にうまくいった6つの理由

今回うまくいった最大の理由は、「G7が再び完全にまとまった」からではなく、議長国フランスが亀裂を前提にしつつ、それでも合意可能な形へ議題と合意方法を再設計したからだと思います。その結果、予想以上の成果を上げることができました。それは米欧対立が根本的に解消されたのではなく、対立を爆発させない制度設計・文言調整・議題連結が、各国の協力によってかなり巧みに機能した結果と思われます。
東野 篤子 2026.06.17
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1. 首脳共同声明の分割化

まず重要なのは、今回採択されたのが、伝統的な包括的首脳コミュニケというより、複数の首脳共同声明の束だった点です。つまり、全論点を一つの長大な文書に詰め込んで米国との衝突を誘発するのではなく、合意できる領域ごとに文書化したといえます。これは、トランプ政権下のG7で合意を作るための現実的な手法でした。

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